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30年前は貯金が正義

10年で倍になる


30年くらい前の日本では、

定期預金にお金を預けておくと10年でほぼ倍になっていました。

 

受け取る金利が高かったからです。

郵貯の10年定期預金の金利が 8% だったんです。

 

 

 (株) 農林中金総合研究所 組合金融 2001年春号 p.10より引用
 (株) 農林中金総合研究所 組合金融 2001年春号 p.10より引用
10年定期8%で預ける、というか「運用」ですね
10年定期8%で預ける、というか「運用」ですね

この表は、500万円を

金利8%で10年間定期預金に

複利で預けたシミュレーションです。


10年で倍以上に増えていますね。

 

定期預金ほどでないにせよ

普通預金も金利は高かったんです。

なので普通預金にある程度貯まったお金を

定期預金に振り分けるというのが

立派な資産運用であったわけです。

 

ビックリですよね。

そして

 

うらやましい(笑)

「貯金が正義」という風潮の原因


日本では、

株式や投資信託、

不動産などの収益物件や事業投資で

運用することなく

 

「貯金しなさい」

 

という風潮がとても強いですね。

 

その原因が、

過去にこのように貯金してるだけでお金が増えた

成功体験が大きく影響を与えているんでしょう。

 

でも

いまは超低金利の世の中です。

銀行に預けていても、ちっともお金は増えません。

72の法則


「72の法則」というのがあります。

 

金利の数値で72を割って出た数字で、

お金が倍になるまでに必要な大まかな年数が分かるというものです。

 

72÷8=9

 

金利8%だと9年で倍になる、ということですね。

 

では、

最近の10年定期の金利(0.002%)で計算してみましょう。

 

72 ÷ 0.002 = 36,000

 

なんと、

3万6千年経たないと預けたお金は倍になりません

 

預けてるだけだと減ります


いまのこの低金利は

増えないってだけの話じゃないんです。

 

価値が減っているんです。

 

何故かっていうと、

物価上昇率よりも預金金利が低いから

モノの値段の上昇のほうが

貯金しているお金の増えるスピードよりも早いので

額面の数字は変わらないけど、

その金額で買えるものが減ってしまうってことです。

 

政府は物価上昇率を年率2%にしたいと言っていますね。

とうことは

自分の資産を年率2%で増やしていかないと

持ってる貯金の価値が減っているといえるわけです。

 

それなのにみなさん

 

株の勉強はしない、損しそうだから。

 

不動産投資は難しいからやらない。

 

事業投資なんて私には無理。

 

と言ってただ銀行に貯金してるだけです。

 

大丈夫ですか?

それで。

 

いまでは

貯金は正義ではありません。

 

学校を卒業したら

もう勉強したくないんでしょうね。

 

でも

勉強したほうがいいですよ。

 

お金について。