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Hideaki-Blog  ·  2018/07/25

諦めずに泥仕合に持ち込め

仕事から帰宅して走りに行ったら

頭がクラクラしたので、土手ラン中止。
いまは走るくらいしかストレス発散ができないので、モヤモヤ解消に失敗。。
仕方ないので和室の片付けをすることに。
仏壇脇の額縁を引っ張り出してみたら、
高3のインターハイ支部予選3位の賞状が出てきました。
これが今に繋がる僕の一番の成功体験の証です。
僕は高校では柔道部でした。
全然強くならなくて団体戦の公式戦には一度しか出してもらえませんでした。
補欠です。
高校最後の試合は5月末から6月上旬にある
インターハイの支部予選〜都大会の団体戦と個人戦です。
その団体戦にも、やはり選手に選ばれませんでした。
補欠にすら入れず。
個人戦に出れなければGWの時点で引退に。
当時体重73kgだった僕は、中量級(71kg以下)の個人戦校内予選へ。
エースに負け、チーム2番手と引き分け。
パッとしない内容に監督から「おつかれさん」と言われました。
支部予選には、各校から個人戦の各階級に4人ずつエントリーすることができました。
チーム3番手として個人戦にエントリーすると、
チームのエースと同じトーナメントの山に入れられます。
強豪校でも普通のチームでも、
都大会には最大各2名しか進めないように、
都大会出場権をかける位置で潰し合うヤグラに入れられるわけです。
なのでたとえ僕が1・2回勝っても結局はエースと当たり
都大会には進めないことになるからエントリーする意味ないだろうということでした。
正直、ウチのエースは凄く強くてなにをやっても勝てる気がしませんでした。
手の内もバレバレですし。
監督のその「おつかれさん」を
「わかりました、ありがとうございます」と受け入れてしまったら引退。
高校最後の試合に向けてみんなと同じ思いで過ごせないのは寂しすぎる。
そこで当時の僕は思いつきました。
ひと階級下の軽量級(60kg以下)はチームに選手が少なかったので
「軽量級で出させてください」と直訴。
「(体重を)落とせるならいいぞ」と許可を得ました。
ただその代わりに約3週間で13kgの減量をしなくてはいけなくなりました。
当時、減量の仕方なんか知りませんでした。
知識は、あしたのジョーの力石徹くらいかな笑
あれほどではないですが、
あんな感じで3週間過ごして体重を60kgにして何とか試合当日を迎えました。
日々の練習の乱取り中に倒れたのは何回あったか。
視界が黄色から紫になり、赤くなると倒れるんですよ。
なんて話してると、よく保ったなと思います。
(真似はしないでね)
(減量のアレコレの話は改めて)
試合当日。
当日計量だったので、
計量が終わったら飲みたかったスポーツドリンク4本を一気飲みしました。
そのあとは頭がボーっとして寝転がっていました。
軽量級には90人ちょっとエントリーしていて、
僕の入ったヤグラの位置からは3回勝たないと都大会に進めるベスト8に入れません。
でも計量後はそういうことも何も考えられない状態でした。
ボーっとしたまま最初の試合に呼び出されました。
僕よりかなり背の低い選手に開始直後から引き回されました。
全然力が入らなくて「こりゃダメだ。負けた」と思ったのを覚えてます。
しかし相手に技がなかったようで、
ヤナギの枝のようにヘナヘナと凌いでいるうちに身体に力が入ってきました。
体落としで投げて一回戦突破。
二回戦は水分が身体に行き渡ったようで最初から頭も身体もしっかりしていたので
最初から攻めて背負い投げx2、合わせ技一本。
そして肝心の三回戦。
相手は支部内の強豪校の選手。
秋の紅白試合で5人抜きしているのを見ていました。
エントリー表のヤグラを見たときに、
3回戦の相手はこの選手で間違いないと思ってました。
立ち技では分が悪いと思い、最初から寝技に引き込む展開に。
いまでは禁止技の双手刈りからの寝技が、
僕の得意パターンでしたのでそれを繰り返し繰り返し。
双手刈りで有効を取り、
そのあとも寝技で攻めて、その格上の選手に勝ちました。
試合終了の礼をしたあとの
あの頭が痺れた何とも言えない気分、
光が降ってくるような視界の広がり。
頭の中で「諦めなくてよかった」と呟きました。
準々決勝も
バカのひとつ覚えの双手刈りからの寝技という泥仕合に引き込みました。
双手刈り有効、寝技は技ありで逃げられ仕留められませんでしたが勝ちました。
支部予選は、会場を提供してくれている高校の
体育館一階のバスケコートなどに畳を敷いた仮会場と、
もともと柔道部が使う二階にある正規の柔道場を併用して実施されていました。
二階の正規の柔道場は主に重量級のトーナメントに使われていて軽量級は仮会場。
ベスト4に進むと仮会場が撤収されて二階にある柔道場に全階級を集めて
みんなが見ている状態にして準決勝を実施することになっていました。
まさか僕が一階の仮会場をあとにしてその晴れ舞台に立てるとは。
同じ高校のエースとポイントゲッターは
順当にそれぞれの階級で準決勝に進んでました。
会場に張り出されたトーナメント表のヤグラの線が太くなって、
僕の勝ち上がりが示されてブロックのてっぺんに僕の苗字が。
「なんてことだ、これは現実か?」夢のようでした。
報告したら監督も「マジか!」と驚かれていました。
準決勝、相手は支部最強高校の選手。
試合時間30〜40秒くらいで背負い投げ一本負け。
お得意の双手刈りからの寝技という泥仕合を挑めば良かったのに
コーチ席に尊敬する監督に座ってもらい、
そんな状況で試合したことない僕は舞い上がりました。
指示は何も耳に入らず笑
浮かれてしまい普通に組み手争いに応じて、あっさり投げられてしまいました。
それでも僕にしてみたら「奇跡」を起こした日でした。
表彰式では、3位決定戦をしていないのに
「第4位 専大附属高 井藤選手」
と呼ばれてチームも僕自身も苦笑い。
「こいつが三位決定戦で負けてるだろう」と思われたんでしょう。
その予選会では三位決定戦をやらない仕組みだったのに。
それくらい僕が無名だったということです笑
この支部予選の結果でインターハイ東京都大会個人戦に進めることになり、
GWに引退していたかも知れないぼくは
6月中旬まで柔道を続けられるようになりました。
支部予選から都大会までの2週間は、
体重の増加も大したことなく安定して
柔道はこんなに楽しいんだなと感じながら毎日過ごしました。
結果、都大会は三回戦で負けました。
強豪校の一学年下の選手に双手刈り有効、寝技有効で
有効2つ分リードしてましたが、
ラスト30秒で背負い投げで技ありを取られて、僕の高校柔道は終わりました。
あとで知ったことですが、
あと30秒逃げ切って勝っていたら、国体予選に出る権利を得られたようです。
寝技が解けてあと40秒と聞いて、
凌ごう、時間稼ぎしよう、と思ってしまいました。
でもやはり逃げたらダメですね。
逃げようと思った時点で負けです。
最後まで諦めずに泥仕合に持ち込むべきでした。
高1のときの初めての練習試合は相手が女子で、押さえ込まれて一本負け。
柔道が弱くて弱くて、やってもやっても強くならなくて、
高2の夏休みの名古屋遠征では来る日も来る日も練習試合をしたんですが、
戦績はたぶん1勝100敗くらいだったんじゃないかな。
でも柔道を嫌にはならなくて自分なりに頑張っていました。
監督は、すごい実績の方でした。
現役を引退して指導者になったばかりで。
センスのない僕に合ったもの、「泥仕合」を根気強く教えてくださいました。
あのころ僕が諦めなかったから、最後の最後に形になったんだと、
痛感しながら今まで暮らしてきました。
もう一度言います。
これが僕の人生の最高の成功体験です。
これが僕を一途というか、しつこいというか、
根気強い人間に導いてくれた出来事です。
その後も拘った事、物、人を諦めずに暮らして、いまここにいます。
いま仕事も私生活も、この根気強さを求められる状況にあります。
決して諦めない。
耐え抜いて勝ち抜いて、また、二階にある舞台に上がってみせます。
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