レース間隔が短い
この大会は種目毎に、
間を置かずに予選−決勝を消化する進行でした。
ボードレースの全ての年代・性別が終わるまで順番にこなしていくわけです。
別の年代・性別の予選を順に実施して、
ひと周りしたら決勝を順に実施。
中には参加数が少なくて予選ナシ1発決勝の年代・性別もありました。
そのため
僕の決勝がいつ召集されるのか、時間は全く読めませんでした。
そのまま召集場所の近くで待っていました。
そのあいだに予選を振り返りました。
スタートがうまくいき先頭争いができたこと、
ブイ間違いに気づいた時点で目測したトップとの差と、
ゴール前での差が開いていなかったことから、
同じヒートの上位陣とはパドル力に差はなく十分勝負になると思いました。
ならば決勝でも前の方で戦えるぞ、と自分に言い聞かせて。
僕は競技の正規距離である約600mのコースを想定して練習を積みました。
マスターズということで短縮になった約370mの距離では
瞬発的な力を出して前半から飛ばさないといけないので、
練習で刷り込んだペース配分とは変えなくちゃいけませんでした。
スタートから前半で苦手な瞬発力を出し切って、
あとはくたばるまで漕ぎ切るのみ、という方針に。
召集場所周辺で15分ジョグをして、
篠田選手から送ってもらったサプリメントをアドバイス通り摂取したら、
予選直後の物凄い疲労感がうまく抜けました。
そこから待つこと30分、決勝の召集が掛かりました。
いざ勝負!
召集に集まったのは15〜16人。
マスターズ大会では大体の選手が個人種目を複数エントリーしているので、
自分が力を入れる種目に備えて2〜3人が棄権したようです。
僕は8コース。
並び順でちょうど真ん中でした。
第1ブイを正面に見る好位置。
メダルを取るぞ!
と気合いをいれました。
予選のときより潮が満ちてきていて、
スタート直後の水深がやや深く、
少し行くと浅くなる地形になっていました。
水深が浅くなる位置でいったんボードから降りて、
走るかバニーホップという手技を使うようだなと考えました。
スタート。
最初の深みをジャンプインの滑走でクリアして、
浅くなったところでボードから降り、
バニーホップでいけるところまで進みボードに乗り直しました。
数漕ぎして周りに視線を送ってみると左右に4〜5人いました。
さあここから先頭争いだぞ、
と思ったところで沈(転覆)。。。
夢中になって、
下を向きっぱなしで漕いでしまう良くないクセが出てしまいました。。。
また頭が真っ白になりましたが、
すぐにボードに乗り直し再スタート。
沈してもたついてるあいだに
後ろから追いついてきた選手に左右を囲まれてうまく漕げず、
先頭集団を追いかけることができませんでした。
第1ブイではビリ争いの数人の固まりの中の更にビリ。
回航する白黒ブイの間隔は17m。
ここでは前を抜かしにかかるだけの距離はないので、
渋滞したように列をなしながら最後尾でブイを回航して
そこから波打ち際までの170mで抜かしに掛かるしかありませんでした。
もう必死になって呻きながら漕いで4人を交わしてゴールしました。
数日後から始まる
国代表が争う世界大会で審判を務めるために現地入りしていた、
兄と慕う平藤さんが応援してくれていて
ゴールで僕を迎えてくれました。
ゴールした順に一列に並びましたが、
レコーダー審判は下位の選手まで着順札を渡してくれませんでした。
他の種目・年代などでは全順位を記録しているのを目にしていましたが、
自分のゴール後は
疲労困憊でボーっとしてしまい気づいたら順位を確認されないまま解散していました。
なのでゴール後に自分の順位は分かりませんでした。
スタートラインに立った15〜16人から、
ビリの位置から抜かした人数の4を引いた11〜12位あたりだろうと思いましたが、
あとで公式結果を見ればいいや、と。
結局公式結果は、予選結果を削除し、1〜8位だけ反映した決勝のみを掲示しています。
予選に出た選手が、この結果表ではDNS扱いになっているのも寂しいです。
公式結果に順位を残してもらいたかったですねー。
そこだけ残念です。
世界大会のパドルボードレースのメダルゲットの野望は叶いませんでした。
【続く】