多摩川改修100年パネルリレー
「多摩川改修100年パネルリレー」が今週狛江市役所で展示されていることをTwitterで知りました。今日近くに調査に行ったので帰りに市役所に寄って展示を見てきました。のんびり構えていましたが、行ってみたら狛江市役所での展示は今日まで。見逃すところでした。
正面玄関から入ったすぐのところにブースがありました。このキャンペーンにはイメージキャラクターがあって「百川多摩」ちゃんという名前の女の子がパネルに描かれていました。多摩ちゃんという名前にやや強引さを感じないでもありませんが、考えててみたら、表記を「たま」ちゃんとするとちょっと時代感が違いますし、これはこれで良いのかなと思いました(笑)
「アミガサ事件」が契機に
明治40年から大正2年にかけて何度か大雨で川が氾濫して大きな被害が出たそうです。それに頭を悩ませた住民が大正3年に神奈川県庁に嘆願に押し掛けたのが「アミガサ事件」。住民のみなさんが編み笠を被って集まったことからそう名付けられたそうです。
このアミガサ事件がきっかけになり、大正7年から現在に続く改修の歴史が始まったということを知ることが出来ました。ものすごく端折った感じの理解ですので、これでは何だか物足りません。少し改修の歴史について調べてみようと思います。
世界有数の急こう配である多摩川
日本の大きな河川が世界の河川と比較すると勾配が急で、比較すると日本の川は「滝」といっても大げさでないなんていう識者の発言をTVで聞いたことがあります。「ああ、そうなんだー」くらいに思っていましたが、こうして図や表を見るとその差は顕著です。さすがに「滝」は言い過ぎのように思いますが。
そして未だ実現していない水源地の笠取山に行かねば、と痛感しました。今年こそ!
13回も爆破してようやく決壊した旧宿河原堰
昭和49年9月の台風16号の豪雨で狛江の堤防が決壊したことは有名です。ドラマ「岸辺のアルバム」のモデルにもなりました。僕はその程度の知識しかありませんでした。いまでは堅牢な姿を現すニヶ領宿河原堰。かつての堰はこの決壊の折に爆破されたんだそうです。13回も爆薬を仕掛けて。堰が水を留めていることで堤防が決壊した箇所から氾濫がひどくなるわけですので、堰を崩して下流側に放水する狙いだったんでしょう。しかし13回も爆破しないと壊れなかったとは、当時の堰の施工はしっかりしていたんですね。実は僕は、二ヶ領上河原堰は近年の増水具合を超えた増水になったら壊れるんじゃないかと考えていました。でもこの13回爆破でも壊れなかった事実を知り、考えを改めました。とはいえ上河原堰と以前の宿河原堰の築造年を比較しないと一概には言えません。大増水のときに堰が保つのか否かは、大雨での避難に関連することなので気になる事項です。これも調べてみようと思います。
もっと多摩川のことを知ろう
このパネル展示を見に行って良かったです。もっと多摩川のことを知りたいという意欲が湧いたことと、当面調べてみる対象がはっきりしたことが。これからしばらくは定休日に流域の資料館などを訪ね歩こうと思います。
ただ水面で漕いでばかりでないようにします。